一番近くて 手の届かない君へ

<好きな気持を持っている事も捨てる事も出来ず、相手に託してしまったんだよね。


 ある意味逃げだよね。ズルいかもしれないけど・・>



と綴られた文章だったような気がする。




(持っている事も捨てる事も出きず・・相手に託してしまった・・)




この言葉は俺に衝撃を与えた。


煙草をくわえて火をつけた。


ふーーっと天井に向かって煙を大きくはいた。



「胡桃1210・・か」


と呟いて煙草を吸った。



『雫を傷つけたくないから、雫の好きなようにして』



初めて好きになった女にそう言われた事のある俺は、胡桃の言葉が重くのしかかった。





それからだった。


俺が胡桃の小説を読むようになったのは・・。