「もしかして、優雅? 優雅、久しぶり。あまりにも昔と違ってイケメンになっててわからなかった。でも、ごめんね。彼氏がいるから、約束はなかったことにして。せめて、彼氏と別れたときはいいけど。」

優雅には、悪いけど彼氏がいる。

「どういうことだよ。約束は。じゃあ、約束のときあげたもの返せ。」

「えっ。何を言っているの。私、何も貰ってない。もしかして…キス!?」

「そう。俺は、初キスを奈緒にあげたんだ。奈緒からキスしてくれれば約束は、なかったことにしてやるよ。出来ないなら、俺、奈緒が好きになってくれるまで、毎曰キスするよ。」

「私からする。りゅーくんに迷惑かけたくない、ここだと誰も来ないと思うから。」

りゅーくん、ごめん。私、優雅とキスするから。

ごめん……りゅーくん。好きだから、守りたい。この気持ち。