また冷たい風が吹いた。 背筋に入っていくようだった。 私は言葉の意味が理解出来ない、彼は今なんて? 「えっと、何?」 「聞こえなかった?付き合ってって言ったんだけど!」 黒瀬くんはセーターに手をしまった。 「なんで私が…?」 信じれられない言葉に声が震えた。 「えっ、俺が好きだからに決まってるじゃーん」 にかっと自分のしまわれた手に視線を向け笑った。