譲たちが家に乱入してきて早30分。


向かい合ってソファーに座ってる私たちだけど…


私と蜜華は決して譲たちと目を合わせない。



「お茶持ってきました。」


若干居心地が悪そうにしてる楓だけど,そんなの知らない。


首を突っ込んだのが最後ね。



「っか何でこっち帰ってんの。」


「俺ら何かした?」


私たちは答えない。


自分で考えろっての!



「紫音たちのことも考えろ。」


「あっ言っとくけど紫音も鈴音も寂しがってないからね?」


全く。



「あっ由良もだから。」


蜜華はにっこり笑って付け加えた。


これには譲たちも苦笑い。



「これ以上話すことないよ。」


「こっちはあるの。
 まずその男誰?」


今更?


そして何怒ってるのよ。


怒ってるのはこっちだし,楓は優の彼氏なんだけど。


それより…言い方が偉そうでムカツクんだけど。