紫音と鈴音が待ってるのは私の親友の蜜華とその息子の由良(ユラ)。


紫音と鈴音より2ヶ月遅く生まれた。


毎日会ってて,食事もほとんど一緒だから兄弟みたいに育ってきた。



「しおん〜りおん〜」


噂をすれば。


声に真っ先に反応した紫音と鈴音は玄関に向かって走り去る。


そして次に姿を見るときは3人で手を繋いでいるのだ。



「ひめぇあがるぞ〜」


多分あーちゃんの真似をしているのだろう。


いつもはこんな口調じゃない。



「こらっ
 パパの真似したらいい男に育たないぞ!」


自分の夫をしれっとけなしたのは他の誰でもなく蜜華。



「あっ憂たち昼食べた?」


「まだ。
 また悪魔2人のせいでご飯作れなかった…」


『やっぱりね』と苦笑いの蜜華。