家出2日目



目を覚ますと,昨日隣にいたはずの優がいなかった。


のそのそと起き上がり,1階におりるといい匂いがした。



「あっ憂ちゃんおはよう。」


物陰から覗いていたのに気付かれた。


優に近寄って朝食の確認。



「手伝う…」


「うん!」


我が妹ながら可愛い。


手伝うとか言っておきながら私は優の傍から離れなかった。


優と過ごした記憶…


私は覚えてるけど,優はまだ小さかったからあまり覚えてないと思う。



「今日は一緒に出掛けようか。」


「ほんとに!?」


笑顔で頷くと,優は『やったぁ』とすごく喜んでた。