「やっぱ憂ちゃん達泊まるの?」


「迷惑かな…?」


「全然!
 だったらご飯一緒に作りたいなぁって。」


その瞬間,私と蜜華の表情が変わる。


昔のことを思い出して。



「もちろんっ」


悟られないよう笑顔を見せると蜜華はリビングを出ていった。


本当に嬉しそうな優を見て涙が零れそうになった。


私が眠っていた間,優は寂しかっただろう。

そのうえ目が覚めたあとすぐに結婚,妊娠,出産が重なって姉妹の時間がなかったから。


その日は優とご飯を作って,優と一緒に寝た。

優が私にべったりだから,楓は不機嫌そうだったけど気にしない。


姉妹の時間を今からはじめよう。