「…優,よかったね。」


相手が楓なのと蜜華にけなされたことで複雑な気持ちだけど。



「ありがと。」


そう言って微笑む優に少しの違和感を覚えた。


ここで聞くべきじゃないな…


楓が帰ってからにしよう。







「……あんた何時までいるの?」


7時過ぎ,遅い時間じゃないけど人の家にしかも姉までいるのに帰る気配を見せない。


楓に視線をやると目を泳がせた。


泊まりってわけね。



「まぁ別にいいんじゃない?
 私たちも泊まるし。」


蜜華の少し刺のある言い方に楓は硬直した。