リビングに移動してから早15分。


子供たちと優がいないリビングは沈黙が続いている。


蜜華は笑いを堪えてて,私は楓が何て切り出すか様子を見ている。


楓は多分何て切り出すか考えてるんじゃないかな。



「みんな寝たよ−っ」


やっと優が戻ってきたことに安堵の表情を見せた楓。


優が助けてくれると思ったんだろうけど…そう甘くはない。



「にしても楓ばっかじゃない!?
 どう見ても憂ちゃんがお姉ちゃんでしょ!」


優にキッと睨み付けられた楓は目を泳がせる。