今私がいるところは我が家から少し離れた実家…の前。


“たち"じゃないのは蜜華が自分の実家に何かを取りに行ったから。


先に入ってればいい話なんだけど…


蜜華がいない状態で暴れ回ってるであろう子供たちを大人しくさせるなんて大変。


優…もう少しだけ頑張ってっ



「何か用っすか?」


祈りのポーズをしてたら後ろから声をかけられた。


振り返ると昔の譲とあーちゃんのような男の子が立っていた。


明らかに疑いの目で見られてる…。



「いえ,何も。」


だいたい初めて会った人に用なんかあるわけないでしょ。


私は営業スマイルで男の子を見る。


こんな子近くに住んでたっけ?


目立つ容姿だから,ここらに住んでたら知らないはずないと思うんだけど…