「…俺はお前の高いテンションで少なからず元気をもらってたのかもな」
ああ。口から心臓飛び出そう。
私の自慢。先生のこととなると高くなるテンション。
最近はばったりだったけど……。
「でも最近はテンション低かっただろ。…俺のせいかなってずっと考えてた。今まで凛のことを思い出して苦しんでいた時間だって……お前に持っていかれた」
私の目から涙が零れる。
「いつの間にか、俺の中にはお前がいた。……でも、まだ好きかどうか分からない。俺の中には凛もいるから」
知ってる。分かってる。
でも。それでも、いい。いいから。
私は、口を開いた。
そこからでた声は小さく、震えていて。
「先生の、一番にはなれなくても……二番にはなれる？」
一番はずっと凛さんが占めるだろうから。
私は、二番でもいいから。
先生の心に、そばにいられるのなら。
「ごめんな……鈴華」
先生が私の名前を呼んだとき、私は先生の腕の中にいた。
それは、私が先生に抱きついたから。
それは、先生が私を抱き締めたから。
「先生……待ってる」
完全にとは言わないけど…
先生が私のことを好きと思うまで
ずっと、ずっと待ってるから──
