「俺は、腕の中で段々冷たくなっていく凛を呆然と見ていることしか出来なかった」
先生のツラい過去。
聞いている私でも、胸が引き千切られそうに痛いのに。涙が出そうで、鼻がツーンと痛いのに。
それを、目の前で体験した先生はもっと、ツラいはず。
目の前で、腕の中で、冷たくなって、色素が抜けて、喋らなくなって。
「凛の最後の言葉が『好き』なんだ」
先生にとって、『好き』は過去を思い出す言葉なんだ。
私が言った好きも。全て、先生にとってはツラい過去でしかない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…