「しゅん!...しゅーーーーーん!」

朝はいつも忙しい。
目が覚めたて時計を見ると予定の時刻より何10分も遅れている。
急いで着替えてしたに降りると、
仁王立ちしているあいつがいる。

「遅い!遅刻するよ!」

「朝からうるさい。」

朝は基本的にテンションが低いのに、あいつは朝からテンションが高い。

「瞬!毎日来てくれてるんだから、感謝しなさいよ!」

母にさえも認められているあいつ。

あいつとは、
幼なじみの木下 愛李だ。

「ほら行くよって!」

「いてててててっ、いてえって!」

耳を引っ張られながら、学校へ連れていかれる。

「おばちゃん行ってきます!」

「行ってらっしゃーい」

これが俺の毎日。
そして、これが俺の当たり前の朝。
ずっと続くと思ってた。
思ってた。
思ってたはずだった。
まさか、あんなことが起きようとは。