……トゥルルルル びくっ。 2人して驚いた。 「ぷ。」 「ははっ。」 そして、同時に笑いだす。 「ー…はい。」 『あと10分でお時間きてしまいますけど延長しますか?』 「あ…延長しません。」 『はい。かしこまりました。』 ガチャ。 「あと、10分だって…。」 「はい。あの、歌わないんですか?」 「俺は歌いすぎたからぃいよ。歌う?」 「んー…。はい♪」 マイクを片手に持つ女。 その姿は、なんとなく様になっていた。