『今更…こんなに改まって歌うのなんて恥ずかしいよ!!』 「…頼む。」 『…ダメだししないでよねー…』 電話の向こうからは、愛の歌声が聞こえ始めた。 俺だけの愛のミニコンサート。 「ったく。お前の歌声には負けるよ。あ、今日だけな。」 『ふっー…優の馬鹿。なんか眠たくなってきたーあ!じゃあ明日ね♪』 …自己中め。 「お子ちゃまは早く寝ろ。」 『むー。…おやすみ。ー…じじい。』 「ぁ゛?」 ブチッ