車の中にいる間、神山君は何も言わず、ただずっと抱き締めていてくれた。



何分走ったかわからない。


車は、綺麗な一軒家の前で止まった。


『神山』表札に書いてある名字で、ここが誰の家であるかわかった。


「愛ちーん!!隼人遅かったじゃん!今日は愛ちん泊まっていきなよーぉ♪」