歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』



「俺は、杉山さんを泣かせない…」





隼人君の気持ちは嬉しい。けど、優に抱き締められた時と気持ちは正反対だった。




「…ありがと。でもね、私は優が好き。優が私を好きじゃなくても…大好きなの。」


私は、素直に、そして隼人君を傷つけないように言葉を続けた。


「…こんな事したくないけど。」

ぐいっ。

「えっ…」



理解するまでそう時間はかからなかった。