side、愛




「ばか…っ」





私は、走って。
きがついたら浜辺に居た。


昨日、正吾君が連れてきてくれたところ。



優は、私を好きじゃなかった。
その事実が、私の心臓あたりを苦しくさせた。



「あ…愛!!」



優…?



私が振り返ると、優ではなくて隼人君が息を切らして歩いてきていた。