そう思っていても、唇と頬の熱は一向にとれなくて 自分の顔を鏡ごしに見つめながら、もっと考えてしまう。 優なんて美貌があれば、彼女なんてすぐできる… 軽く女性を落とせるんだから。 考えれば考えるほど、余計にマイナスな事しか頭に浮かんでこない。 「やっぱり…優は遊びでキスしたんだよね。」 「俺、遊びなんかでキスしないけど。」