歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』


「あれ??優は?」

「後ろにいるけど。」

そう言って指を指す小林さんの先には、顔を真っ赤にして突っ立っている優がいた。


「ぷっー…何突っ立ってんの。」

思わず吹いてしまった後、私は凄く凄ーく後悔した。



「ー…後で覚えとけよ。」

サァァァァ。
そんな私の背筋には、すっごい寒気がしたのだった。