歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』



嘘…



何かのドッキリだよね?




『おばさん。おじさん。星寝ちゃった。あはは。こんな時に何呑気に寝てるんだろーね。』

おばさんもおじさんも顔を真っ赤にして泣いていた。

『何…泣いてるのよ…。星?!起きてよ…いつもみたいに笑ってよ』




頭には包帯を巻いて、全身には赤くなったガーゼがいたるところに張ってあった。
けれど、あまりにも綺麗な顔で眠るような姿だったから…






星が死んだって信じられなかった。





『星が死んだ』って認識するのにかなりの時間が必要だった。