ー…バタン
「優っ!!ちょうど良かった。2人とも居ないから探しに行こうとしちゃった。」
優と隼人は目を合わせて、それから私に向き直った。
「ちょっと、これからの事で隼人と話してたんだ。」
「杉山さんのね。」
ん?私のこれからの事??
「愛、俺と正吾が通ってる学校にこないか??」
「え…。そんな急に…」
私が嫌がらせ受けてるから…??
だから?
「これは、杉山さんが受けてる嫌がらせが原因じゃない。本当だよ。俺も一緒に行くつもりだから。」
「あぁ。一番の理由は、仕事だ。これから仕事も増えるし、学校に行けない日が増える。もし今の学校だと、愛は留年かもしれないんだ。」
「りゅ…留年?!」
今でさえも生活保護で学費払ってるんだから留年なんてしたら……
…留年なんてダメだ。
「そう。俺の通う学校は、芸能科があって、一般よりも単位が取りやすいんだ。だから、マネージャーとも前々からこの話しは出てた。」
「でも、私マネージャーから何も聞いてないよ。それに、そんな急に転校の手続きなんてできるの??」
「もう済んでるよ♪さっき俺のマネージャーに頼んでおいた。明日学校行けば、俺と杉山さんは転校するようしてもらったからね。」
さすが神山君…

