歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』

side、愛


「誰が肉まんですってえ…」

「ごめんて愛ちんっ♪俺っち、肉まん好きだから怒らないで♪」


そーゆー問題じゃないっつの!!

「正吾君最低!!!」

ぎゅむ~~~!

思いっきり正吾君のほっぺを横に引っ張ると、あんなに可愛かった顔が,痛そうに歪んだ。

いいきみ。


「えーん。愛ちんが怖いよ~。痛いよ~お。」

「そんな事言っても無・駄♪」

そう言って、もっと強く引っ張ってやった。


「あっ…ゆっ優、隼人も居ないよっ!」

え…


「本当だ。」


正吾君を怒ってて、全然気づかなかった。


「隙ありっ!!」


私が周囲を見渡したとたん、力が緩んだのか正吾君は私から逃げてった。


「ぁあ~~ー。正吾君のやつー!!」



でも、本当に2人ともどこ行っちゃったんだろう。