「さ、着いたよ。スタジオ入ろーか。」 神山君に連れられ、着いたのが空に突き刺さっているようなおっきいビル。 ……最上階って何階なのよ きっと社長さんはアラブの石油王なみの人だよね… 「さ…ん、杉山さんっ!」 「えっ?!」 「戻ってきて良かった。杉山さんに何回も話しかけても上の空だったからさ。」 私なにやってんのよ!! 「失礼しました。」 「やっぱ杉山さん面白いっ!ん、どーぞ。」 スタジオのドアを開けてくれる神山君は、本当に紳士って言葉が似合っていた。