「レスラン様」
「何?」
「私達にはもう住める場所がないとしか思えないのですが」
「…きっと、ある。……きっと」
──僕の名は、レスラン・ヴァルツィン。
人間とエルフの間の子。
父も母も僕を見捨てた。でも、今いるこの2人は僕を助けてくれた。ハーフエルフ。
サリュスト・デウル、ヒストリカ・ミラーヌ。この2人もまた、両親に捨てられた。