〜次の日〜



朝7時から学校に行って推薦入試の準備を手伝う予定だ。



??「おはよー」



誰かな?と思って後ろを振り向くとりおんだった。



僕「りおん!おはよー!」



りおんからまさか声をかけてくれるとは思ってもいなかった僕は驚いた。



りおん「拓海くんも手伝い生徒なの?」



僕「そーやねんなー。せっかくの休みやったのに。くそっ!」



りおん「だよね〜笑 りおんも遊びに行くつもりだったんだけどなー」



きっと彼氏と遊びに行く予定だったんだろうなと思いつつ、こーやってりおんと話せるチャンスが来たのだから、今日は頑張って話そう。



僕「手伝い生徒ってさ、何やるの?」



僕は手伝い生徒は初めてだったがりおんは2回目だった。



りおん「試験の問題用紙と解答用紙の配布と回収だよ。その後に面接会場へ受験生を誘導するの。」



かなり長くかかりそうだなぁ〜と思っていた時にりおんが



りおん「そーいえば今日面接会場へ誘導するの同じ所だからよろしくね♪」



僕「えーー!そーなんだ」



嘘だろ!こんなチャンス2度とねーよ。



りおん「りおんとじゃ嫌だった?」



僕「そんなとこないよ!りおんとだったら楽しそう!」



何を言っているんだ僕は。こんな手伝いが楽しいわけないじゃないか。



りおん「そーだねー!りおんも拓海くんとなら楽しそう!」



え!今拓海くんとなら楽しそうっていった?



え、えェェェェェ!



落ち着け。落ち着け自分。



きっとノリで答えてくれただけだから。



そー思っていてもめっちゃ嬉しかった




〜5時間後〜



お昼休憩を挟み、次は面接。



どうしよう。りおんと同じ所でなんて考えただけでドキドキする。



心の準備もできていないまま面接会場へ受験生を誘導する。



着くと先に来ていたりおんがいた。



受験生を待機場所の教室に座らせた。



りおん「拓海くん遅かったねー笑 忘れてるのかと思ったよ」



忘れれるわけないじゃん!と思いながらも



僕「ごめんごめん」



といって2人とも教室の前にある教卓の所のイスに座った。



緊張でガチガチの受験生が目の前にいるとこっちまで緊張してしまう。



りおん「なんか拓海くん緊張してない?」



僕「そりゃあ、慣れないことだからね」



りおん「ふーん。じゃあさ、お喋りしようよ」



え?僕がりおんと?この受験生の前で?
かなり緊張する。



りおん「ダメ?緊張ほぐれるかと思ったんだけど」



いやいや、逆に緊張するわと思ったがせっかくのチャンスだ



僕「いいよー笑何話す?」



りおん「やっぱり恋バナでしょ!」



マジか。りおんの彼氏の話を聞くのはちょっと嫌だな。



けれど、りおんから提案してくれたんだし



僕「いいよー!じゃありおんからね」



りおん「えー。まあ、いいけどさー笑」



僕「今彼氏いるの?」



りおんに彼氏がいるのは知っていたからあえて知らないふりをしてみた。



りおん「今はいないよー」



やっぱり言わないのかー。まあ、知ってる人ほとんどいないしなー。



僕「そーなんだ!じゃあ1番最近の人はいつまで付き合ってたの?」



りおん「1週間前だよ笑」



え、エェェェェェ!



僕が知っている彼氏とは別れたの?



僕「結構最近やねー。」



りおん「まあね〜。拓海くんは?」



僕「彼女なんていないよー笑」



りおん「じゃあ好きな人はいるの?」



僕「好きな子はいるよ。」



りおん「誰?教えて〜」



僕「いやー、まだ無理かなー。」



りおん「ケチー」



僕「教えてあげれる時が来たら教えてあげる笑」