どんなときも、どんなことが起こっても、時間だけは止まることが決してない。 秀を失った俺たちの時間も、もちろん止まるなんてことはなかった。 秀がこの世を去ったあの日から、事だけは淡々と運ばれていった。 通夜、告別式、荼毘にふされて、そして……納骨。 人が死んだら当たり前に行われる流れも、俺にはよくわからない行事にしか思えなかった。 何で? そればっかだった。