とにかく、早く亜希に会いたい。



東京に戻った俺は、実家に車を置いてすぐに自分の住む部屋に戻った。



亜希に渡そう。


そう思って書いた、亜希との交換日記。


それを取りに戻ってきた。



こんなに早くこれを渡す日がくるとは思ってもみなかった。



三日前に開いたノートを手にし、また何となく中を開く。



記憶を無くした亜希がやりたいと言って始まった交換日記。


始めのページから見ていくと、亜希の成長記録みたいなかんじだった。


ページをめくるごとに漢字が増えて、文も繋がりのある書き方に変わっている。



ほっんと、成長したな……。



なんて改めて思った。



けど、亜希だけじゃない。



これは、俺自身の成長記録でもあると思えた。