うわっ、何っだコレ……。


わっかー……。



取り出してみると、中には高校の卒業式に写した写真が三枚入っていた。


自分の姿、一緒に写る二人の姿。


懐かしさのあまりに見入ってしまう。


一年前ってだけでもずいぶん昔のような気がする。


笑って写ってるけど、このときの俺は全然笑えなかった。


受験に失敗して…気分はガタ落ちで…できればあと一年高校生でいたい……。


なんて思ってた。



亜希と秀だけ大学に行けて、何で俺だけ?



そればかり頭の中で行ったり来たりしていた。


だから、このときの俺の笑顔はかなり頑張った顔だと未だに思える。


何はともあれ、懐かしい写真だ。




「あ、良平先輩っ!」



自分の世界に入り気味だったとき、背後からいきなり声を掛けられた。