それから、定番の金魚すくいをして、射的で遊んで、花火のアナウンスが流れた。 『――まもなく、川沿いにて、花火の打ち上げを、開始致します――』 中川と顔を見あわせて、わけもなく笑い合う。 「穴場、行く?」 「え、穴場?あるの?」 「おう」 俺が小さい時に、姉貴に連れられて行った穴場は、 前にも後ろにも遮るものがなくて、花火と、それを見上げる人々が見えるところだった。 「ん」 と、手を差し出すと、驚いたように俺の手と顔を見比べる中川。