「あーあ、リア充かよ!滅びろー」



叶汰のリア充に対する虚しい抵抗を無視してグラウンドを見ると、

中川が迷ったようにうろうろしていた。



「あり?中川はどしたん、あれ」


「分かんね」



叶汰とそんな事を話していると、ぱっと意を決したようにこちらに駆けてきた中川。



「あの、ナイキのくつ」


「へ、俺?」



よくよく自分の足元を見れば、確かにナイキのスニーカーを履いてる。