涙―ルイ―





そして、1位のまま叶汰にバトンが渡り、周りとの差が開く。


ぐんぐんと動いていく景色が、叶汰の足の速さを物語っていた。


さらに、田代も1位を落とさず、バトンが俺に渡ってくる。


ただ、2位が猛追してきているのが気になる。


その2位の1組のアンカーは、

サッカー部のエースと言われているやつで、

もちろん物凄く速い。