新年度の名前順の席は、相変わらず窓側だった。 春の窓側っつーのは、すげー温かい。 そんで、眠い。 そんな風に思いながら机に顔を伏せようとしたとき、目に入った隣の席。 確か、中川実桜。 友達が多いイメージはなく、いつも俯いている暗いやつというイメージだ。