「私頼るようなことした?」


頼ってるのは私の方なんだけど。


「同棲しだして毎日掃除洗濯ごはん作り。綾音がやってくれてるから俺は頑張れるの」


啓太は私と手を繋いでくれた。啓太の手は洗い物をしてくれてすぐだったから冷たかった。


「啓太の手、冷たい。でも、あったかい」