偽りの姫

『…きろよ……起きろよ!』

藍『ん、なぁにぃ?』

眠いのに誰よぉ〜

そう思いながら目を開けた

藍『…起きたんだ…』

『…あんた…誰?』

可愛い顔なのに言葉遣いが…

藍『…私の名前は藍、よろしく』

『……ここどこだよ…?』

藍『…私の家だけど』

『………帰る』

そう言いながら男の子は立ち上がった

『っっ!』

藍『だめだよ!まだ安静にしとかなきゃ!傷が悪化するよ!』

『…んで?』

藍『?なに?』

『なんで見ず知らずの奴を置いとくんだよ!?』

藍『だって』

『…』

藍『ほっとけないもん…』

『…』

ポロッ

男の子の瞳から一粒の涙が落ちた

ポロポロッ

『…っ、うっ!あぁぁぁっ!』

そう叫びながら男の子が抱きついてきた

藍『…平気だよ、安心して?』

そう背中をさすりながら言った