「相澤も、部長に呼ばれた?」 「はい。」 今朝市本さんに送ってもらう車のなかで私たちはなにも話さなかった。 というより、話せなかった。 どうやら、昨日のことは無かったことに…ということなのかもしれない。 それでいい。 仕事に恋愛を持ち込むのは私の趣味じゃない。 でも、なんだろう。 このすっきりしない気持ちは。