「本心だって。 …とりあえず受付してこよう。」 そう言うと、市本さんは私の手を取った。 「え…?手が…。」 私が混乱していると、 「デート、なんだろ?」 市本さんの優しい笑顔に、ますます私の全身は熱くなるばかりだった。 ──────────── 「こんにちは。お二人で見学なさいますか?」