唇が触れた。 私は驚いて市本さんから離れた。 熱い。 きっと私の顔は真っ赤だ。 時間が止まったみたいだった。 「…ごめん。 今のは俺が悪かった。」 そう謝る市本さんに私がなにも返せないでいると、私の携帯からメロディーが流れてきた。 「…すみません失礼します。」