「遥先輩おはようごさいます。」



上野くんは私の一つ年下だけど、会社では私と同期になる。



上野くんもまた恐ろしく仕事ができる人だ。



そしてこんな私を“先輩”と慕ってくれる存在でもある。



「市本主任、おはようございます。」



「おう。」



礼儀正しさで言えば、会社一かもしれない。



きっと上野くんは、打ち上げ会で同僚を抱くようなことはしないはず。



って、朝からなに考えてるんだ私は。