浩輔は嬉しそうだ。



「私、旅行とか行かなさそうかな?」



「違う。



仕事したいんだろ?」



確かに、仕事はしたい。



けど今は、浩輔の隣にいる時間も同じくらい大切にしたい。



「私、仕事と同じくらい大切なの。」



突然そう切り出す。



「え?なにが?」



浩輔は私の言葉の展開についていけないようだ。