なんでもないことはなさそうに市本さんは言葉を濁す。 「なんですか? 私、なにかしました?」 少し躊躇って、市本さんは口を開く。 「その、…無断で相澤を着替えさせたから、おあいこだろ。」 顔が赤くなるのを感じる。 「あと、俺ら盛大な誤解を招いてるよ。 出ていくとき、矢島が一番楽しそうだった。 …だから、と言ってはなんだけど、相澤、俺と付き合う気はないか?」 私は驚いて、なにも返せない。