「いいから大人しく甘えてろ。 ちょっと待ってて。」 私が迷っている間に、市本さんは向こうへ行ってしまった。 ────────── 「出来たよ。」 市本さんが作ったのは、シンプルな卵雑炊だった。 「…美味しい。」 温かくて、風邪を引いた体に染み渡っていく。 「なら良かった。 これ食べたらまた休んでろよ。」