「…遥ちゃん、大丈夫? ここのところ働きづめてるけど…。 ちゃんと休みながらね。」 頭痛を感じ、こめかみ当たりを押さえたとき、皆川さんが声をかけてくれた。 「お気遣いありがとうございます。 大丈夫です。」 少し睡眠不足が溜まっているような気がするけれど、この業界にいればこんのはまだ序の口に過ぎない。 「なら、いいんだけど。 市本さんが心配してるよ。」 皆川さんが突然そんなことを言う。