*はるSIDE*



それからあたしたちは

他愛もないことをずっと2人で話していた


最初のころよりも

ドキドキはしていたけど

あたしからも質問できるくらいに話せるようになっていて


でも相変わらず目は何回に1回しか見れなかった





凌って呼んでって言われたから


少しずつ呼べるように慣れないながらも


呼び捨てで呼んでみたり





気が付けばベンチで1時間近くしゃべり倒していたあたしたち。



「もうそろそろ1回戻る...か?」


「そうだよね...一応」


2人の空間に惜しみながらも


あたしたちは立ち上がった


すると

「あーーいた!!!」


突き当りの廊下から咲菜達がみんなで

歩いてきて


あたしたちを見つけるたびみんなして


ニヤニヤしながら近づいてきた



「お前ら何してたんだよー」


ヒロくんは凌に肩を組み

そのままお会計のほうへと歩き出した



「はる、大丈夫!?」

咲菜は少し心配そうに駆け寄ってきてくれて


「大丈夫だよ、ごめんね」

とあたしが謝ると「大丈夫ならいいのっ」


とニヤニヤしながら頭をポンポンとしてきた




帰りは男子たちはサッカー部の買い出しがあるらしく

その場で解散


帰り道が真逆なあたしと咲菜、リコちゃんユイちゃんとも

その場でお別れして


咲菜とあたしは歩き出した