*凌SIDE*
「あたしも...来てよかった」
隣で小さな声ではるがそういってくれたのを
俺は聞き逃すはずがなかった
昨日、顧問に呼ばれて職員室に行って
出ようとドアを押したら
反対側からはるが引いていて
一目見て俺は一目ぼれした
185ある俺より30センチくらいは小さな
小柄で細い体形のはるは色が白くて
少し茶色い髪の毛と目を見れば
周りの化粧をしている女子とは違う
元から可愛いそんな感じがした
咄嗟に支えた俺はその小さなはるをみて
守ってやりたいそんなことすら考えていた
こんなこと初めてだった
これが、一目惚れなんだよ....な
それから部活中も休憩時間になると
ふとさっきのことを思い出しては
また会えるか、なんて
はるのことばっか考えていて
今朝登校するときも
軽く探したけど、いなかった
定期的に誘われる合コンも
1日中はるのことを考えていて
頭がいっぱいだったから
気晴らしに珍しく行くことにした
