「でも俺、今回は来てよかった」
「えっ?」
「だって、はるがいたからさ」
「あたしが...いたから」
頭の中が真っ白になった
凌くんは何を言っているの...
あたしがいたから、来てよかったって
そんな嬉しいこと...なんで?
「昨日の今日でまた会えてよかった、昨日一瞬過ぎて名前も聞けなかったしそもそもあのタイミングで急に名前聞いても俺変な奴だよな」
ははっと照れたように笑った凌くんの横顔を見て
ドキッと胸が高鳴った
改めて高い鼻に小さい顔
横顔ですら整いすぎた容姿に
素直で優しい性格
凌くんって素敵な人だなぁ...
「あたしも....来てよかった」
気が付けばそんなことを口にしていた。
