君しか見えなくて



「俺さこういうの苦手なんだよ」

「え?」


さっきと同じく足を伸ばして横に座る凌くんがちらっと

あたしを見た


「なんか合コン?みたいなの。サッカー部の奴らはみんな彼女ほしいからっていつもやってるけど、俺は人数合わせで足りないときだけ考える」

「そうなんだ、あたしも...どちらかというと苦手かな」

「なんか何話せばいいか分かんないしノリについていけねぇよな」

「そうそう!圧倒されちゃう...」


凌くんも考えが同じなんだ


それだけでほっとしたし、仲間がいて嬉しかった


いや、きっと嬉しいのは

凌くんと同じだからかな