「宇佐木さん!」


「どうしたの?羽咲。」


私は最後のわがままでデートする事を許し


てもらった。


「すみません。突然呼び出しちゃって…」


「大丈夫だよ。じゃあ、行こっか。」


私たちは遊園地に向かった。


コーヒーカップに乗ったり、ジェットコー



スターに乗ったり。


楽しかった。夢のようだった。


「そろそろ閉園だね。」


「そうですね…」


このデートが終わったら。


二度と会うことはない。


「最後に…!アレに乗りませんか?」


「観覧車?いいよ。」


「行きましょっ!」


「ああ」


私は宇佐木さんの腕を引く。