既に校門には女子が群がっていた。


「誰だろー?」


「愛菜ぁ…そんなに気になる?」


「フフッ♪まぁーね。てか、イケメンと聞い


て反応しない方がおかしいよ!」


じゃあ、私はおかしいのか…


そう思ったその時。


「いたいた。昨日の子。」


そこに現れたのは、


「あ、あなた!昨日のっ…」


そう言いかけた時


「宇佐木さん!」


「ふぇっ!?」


愛菜が名前を叫ぶ。


う、うさぎ?


うさぎって、あの兎?


「こんにちは。宇佐木 南です。」