「ふぅーっ…」


羽咲と結婚して早3ヶ月。


毎日が夢みたいで


本当に幸せだ。


抱きしめる時の女の子らしい香りや


キスした後の恥ずかしげな顔


手を繋ぎたい時の切なげな顔


全てが愛おしい。


結婚してからさらに可愛さが増した。


最近歯止めが効かない。


「はぁ…」


その時。


「すみません…」


「あ、いらっしゃいませ。」


来店したのは色白で髪も真っ白な男の子。


まるで天使のように儚げな。


でも、制服が…?


「野苺高校の、子?」


「あ…はい。」


「何がいいですか?」


「えっと…彼女にプレゼントとしてお菓子を


と思って…」


「そうなんですね。では、こちらはどうでし


ょう?」


俺がおすすめしたのはピンク色のフランボ


ワーズとバニラのマカロン。


「…雫みたい。」


「雫ちゃんって言うんだ。彼女。」


「あ!…はいっ…」


真っ白な男の子は真っ赤になる。


「いいね。大事にしなよ。」


「あ、はい…じゃあ、コレを…」


またお客さんが入ってくる。


「かわいーっ!」


「いらっしゃいませ。」


「雫!?」


「卓斗っ!どうしてここに?」


「南さん、来ちゃった!」


「羽咲?」